高次脳機能障害とは、交通事故の衝撃により、脳みそが強くゆすられ、脳内にズレが生じ、大脳表面と脳幹部・大脳辺縁系を結ぶ神経が切断・損傷して、広範な神経連絡機能の断絶を生じる病態をいいます。
言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに障害が起きた場合は、高次脳機能障害である場合が高いといえます。
高次脳機能障害の後遺障害
等級 | 認定基準 |
1級1号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、常に介護を要するもの 「身体機能は残存しているが高度の痴呆があるために、 ※生活維持に必要な身の回り動作=食事・入浴・用便・更衣等 |
2級1号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、随時介護を要するもの 「著しい判断力の低下や情動の不安定などがあって1人で外出することができず、 |
3級3号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの 「自宅周辺を1人で外出できるなど、日常の生活範囲は自宅に限定されていない。 |
5級2号 | 神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、 特に軽易な労務以外の労務に服することができないもの 「単純くり返し作業などに限定すれば、一般就労も可能。ただし新しい作業を学習できなかったり、 |
7級4号 | 神経系統の機能又は精神に障害を残し、軽易な労務以外の労務に服することができないもの 「一般就労を維持できるが、作業の手順が悪い、約束を忘れる、 |
9級10号 | 神経系統の機能又は精神に障害を残し、 服することができる労務が相当な程度に制限されているもの 「一般就労を維持できるが、問題解決能力などに障害が残り、 |